関東ブロック鍛錬会(日比谷公園吟行)
■日時: 令和元年12月8日 ■句会場: 日比谷松本楼 ■参加者: 18名 ■吟行先: 日比谷公園
合点 |
作 品 |
作 者 |
選 者 |
8 |
極月やなにもうごかぬ心字池 |
能松祐子 |
主宰 ○讃良 一美 満智子 みらい るりこ 京子 まき子 |
8 |
雪を来し靴で日比谷の落葉踏む |
金子つとむ |
主宰 貞雄 隆 讃良 ○満智子 誠山 ○るりこ 新之助 |
7 |
菰巻の松の息吹や心字池 |
中島讃良 |
○主宰 貞雄 みらい 誠子 誠山 るりこ 祐子 |
6 |
黄落や首賭けイチヨウの幾星霜 |
能松祐子 |
○主宰 讃良 一美 邦 まき子 香 |
6 |
冬うらら遺跡の上の大都会 |
金子つとむ |
主宰 ○満智子 みらい 誠子 誠山 るりこ |
6 |
雲形池ビルと紅葉のシンフォニー |
磯部香 |
主宰 貞雄 つとむ 一美 祐子 京子 |
6 |
いてふいてふ過去も未来も解き放つ |
すずき巴里 |
貞雄 ○隆 讃良 みらい 誠子 ○まき子 |
6 |
遠き日のベ平連集会冬うらら |
鈴木富翁 |
主宰 つとむ 隆 新之助 邦 香 |
5 |
黄落の洗礼を得し埴輪かな |
田中貞雄 |
讃良 満智子 誠子 まき子 香 |
5 |
小春日の公園にゐる開戦日 |
金子つとむ |
主宰 隆 ○富翁 誠山 京子 |
5 |
日溜りをふくら雀と分けあへり |
能松祐子 |
つとむ 隆 るりこ 新之助 ○京子 |
5 |
冬麗や鳩も雀も江戸育ち |
斉藤るりこ |
主宰 一美 ○みらい 誠山 まき子 |
5 |
松の幹をしるしほどの菰巻かる |
田中一美 |
主宰 誠子 るりこ ○新之助 邦 |
5 |
紅葉かつ散る水面のビルを歪ませて |
斉藤るりこ |
○主宰 ○貞雄 讃良 満智子 誠山 |
5 |
枯葉踏む音にもフォルテピアニシモ |
新井京子 |
主宰 ○貞雄 隆 ○一美 祐子 |
5 |
白昼の銀杏黄葉やビル襖 |
佐藤満智子 |
つとむ 富翁 みらい 新之助 香 |
4 |
十二月かつて野音の反戦歌 |
下平誠子 |
つとむ 隆 讃良 富翁 |
4 |
さにつらふ紅葉や日比谷見附跡 |
田中貞雄 |
主宰 誠子 新之助 祐子 |
4 |
黄落や松本楼の垣間見え |
能松祐子 |
主宰 富翁 誠山 香 |
4 |
着ぶくれて歩く子の目の好奇心 |
斉藤るりこ |
つとむ 富翁 新之助 邦 |
4 |
諸鳥の声のメリハリ黄落す |
田中貞雄 |
つとむ 一美 ○誠子 るりこ |
4 |
一角の石垣冴ゆる見附跡 |
田中一美 |
主宰 貞雄 讃良 祐子 |
4 |
開戦日はるか松本楼に句座 |
中島讃良 |
○主宰 富翁 ○誠子 るりこ |
4 |
閑かさや官庁街の冬の朝 |
新井京子 |
主宰 隆 一美 邦 |
4 |
短日や大江戸目指す無人駅 |
佐藤みらい |
誠子 るりこ 邦 まき子 |
4 |
日比谷公園暮れの街騒遠くして |
すずき巴里 |
誠山 新之助 京子 まき子 |
3 |
日比谷図書館玻璃に冬日をあふれしめ |
すずき巴里 |
つとむ ○るりこ 邦 |
3 |
ベビーカー押し車椅子押し開戦日 |
すずき巴里 |
○つとむ 誠子 ○祐子 |
3 |
寒禽のこゑ七色に園の奥 |
中島讃良 |
主宰 貞雄 満智子 |
3 |
大公孫樹都心の空を分けあって |
松本まき子 |
誠山 邦 ○京子 |
3 |
冬晴やすっからかんの幹太る |
佐藤みらい |
貞雄 満智子 京子 |
3 |
鈴懸の実迷彩色の音ならす |
下平誠子 |
主宰 讃良 香 |
3 |
よべの雨木々しっとりと黄落す |
下平誠子 |
主宰 讃良 香 |
3 |
散り敷きて銀杏御殿の姫君に |
すずき巴里 |
富翁 まき子 ○香 |
3 |
焼き立てのパンの香りと日向ぼこ |
斉藤るりこ |
つとむ みらい 祐子 |
3 |
真珠湾薄れる記憶開戦日 |
佐藤みらい |
主宰 一美 邦 |
3 |
大噴水冬のとば口休暇中 |
佐藤満智子 |
新之助 まき子 香 |
3 |
冬鳥の声高らかに日比谷なる |
鈴木富翁 |
主宰 貞雄 まき子 |
3 |
枯れてゆくもの等の声か園深し |
中島讃良 |
○隆 誠子 香 |
3 |
狼の乳のむ児の像冬日殩 |
能松祐子 |
邦 まき子 香 |
2 |
よべの雨ふくみて落葉ねむたげに |
新井京子 |
誠山 まき子 |
2 |
滞空を愉しむ銀杏一葉かな |
田中貞雄 |
主宰 ○邦 |
2 |
松本楼の聖樹静かに佇まふ |
すずき巴里 |
富翁 るりこ |
2 |
吟行や日比谷公園冬紅葉 |
川南隆 |
○誠山 新之助 |
2 |
悴みて記す句帳の太き字よ |
川南隆 |
主宰 一美 |
2 |
冬麗やルーパロマーナ授乳の辺 |
田中貞雄 |
祐子 ○邦 |
2 |
ビル谷間銀杏黄葉の輝きて |
磯部香 |
誠子 ○新之助 |
2 |
銀杏黄葉落ちて地上の花となる |
鈴木富翁 |
讃良 みらい |
2 |
公園は憩いのスポット冬帽子 |
能松祐子 |
隆 みらい |
2 |
霜柱あれば跡み寄る左足 |
佐藤みらい |
讃良 満智子 |
2 |
石蕗の花そちこち咲きて脇役に |
磯部香 |
みらい 邦 |
2 |
松菰の固き結び目冬日跳ね |
田中貞雄 |
一美 ○祐子 |
2 |
日比谷の枯葉浅沼稲次郎のこと |
すずき巴里 |
隆 富翁 |
2 |
銀杏黄葉生きて生され四百年 |
鈴木富翁 |
新之助 祐子 |
2 |
冬木立ごつごつ肌を露はにす |
川南隆 |
○貞雄 つとむ |
2 |
黄落葉何を語るや開戦日 |
松本まき子 |
隆 ○みらい |
2 |
小六月手綱を締めよハトポッポ |
佐藤満智子 |
富翁 みらい |
2 |
この辺で役目終えしか寒薔薇 |
川南隆 |
満智子 祐子 |
2 |
狸汁化け松本楼のビーフカレー |
尾形誠山 |
○一美 るりこ |
2 |
音楽堂中に落葉の舞ふばかり |
すずき巴里 |
誠山 新之助 |
2 |
番町日比谷東大を出で煤払 |
尾形誠山 |
満智子 邦 |
2 |
冬園へ日比谷出口はA14 |
能松祐子 |
邦 京子 |
2 |
雲形池水清くして紅葉写す |
下平誠子 |
貞雄 京子 |
2 |
冬薔薇松本楼まで五十年 |
澤本邦 |
○富翁 ○まき子 |
2 |
日向ぼこ好一対の埴輪かな |
田中貞雄 |
一美 満智子 |
2 |
冬鳥のチュチュと鳴き寄るベンチかな |
佐藤みらい |
主宰 つとむ |
2 |
がらあきの野外ステージ枯葉舞ふ |
能松祐子 |
一美 新之助 |
2 |
ビル群の窓のきららか冬日向 |
松本まき子 |
主宰 つとむ |
2 |
大息を吸って日比谷の冬をゆく |
佐藤満智子 |
誠山 るりこ |
2 |
大銀杏思い出ベンチ腰かけて |
佐藤みらい |
新之助 京子 |
2 |
夜なれば鈴懸の実踊り出す |
下平誠子 |
讃良 満智子 |
2 |
石蕗の群れ銀杏もみじと黄を競ふ |
中島讃良 |
誠子 香 |
2 |
をにぎり食ぶ銀杏黄葉の降る中で |
田中一美 |
満智子 邦 |
2 |
五百年耐えし銀杏も黄落す |
磯部香 |
満智子 誠山 |
2 |
小春日の日比谷公園深呼吸 |
澤本邦 |
みらい るりこ |
2 |
走り根に落葉絨毯真黄色 |
新井京子 |
富翁 ○香 |
1 |
極月の花壇彩る花真っ赤 |
田中一美 |
讃良 |
1 |
透し見ゆ日比谷の大気大嚔 |
佐藤満智子 |
るりこ |
1 |
俳人に落葉舞ひ来る日比谷かな |
尾形誠山 |
一美 |
1 |
取り巻きの高層ビル群冬紅葉 |
田中一美 |
まき子 |
1 |
はらはらひらひらふらふら舞ふ落葉 |
尾形誠山 |
京子 |
1 |
銀杏落葉踏みつつ愉悦心地かな |
中島讃良 |
貞雄 |
1 |
踏んで見ゆ銀杏落葉の匂ひかな |
佐藤満智子 |
貞雄 |
1 |
遠き日の日比谷通りの紅葉かな |
鈴木富翁 |
みらい |
1 |
青空に溶け出すところ冬薔薇 |
斉藤るりこ |
○主宰 |
1 |
冬うらら木漏れ日の窓のレストラン |
松本まき子 |
○誠山 |
1 |
ゆるゆると句材探す小春かな |
川南隆 |
貞雄 |
1 |
打球音ときに笑声冬ぬくし |
金子つとむ |
祐子 |
1 |
心字池写す石垣蔦枯るる |
佐藤満智子 |
まき子 |
1 |
街なかの伊呂波紅葉の濃淡や |
松本まき子 |
満智子 |
1 |
堂々と日向を選び石蕗の花 |
斉藤るりこ |
まき子 |
1 |
カメラシャッター押し合ふ紅葉日和かな |
すずき巴里 |
京子 |
1 |
絶好の銀杏黄葉の日なりけり |
尾形誠山 |
つとむ |
1 |
十二月八日の水照り日比谷濠 |
田中貞雄 |
○讃良 |
1 |
それぞれの色付き方で落葉舞ふ |
澤本邦 |
貞雄 |
1 |
赤い花壇青い花壇や十二月 |
すずき巴里 |
京子 |
1 |
ランナーの頭めがけて黄落す |
斉藤るりこ |
満智子 |
1 |
冬日向思い出ベンチの連りて |
磯部香 |
○つとむ |
1 |
大都会通りをひとつ惜しむ秋 |
松本まき子 |
みらい |
1 |
寄りてくる鳩と雀や小春の日 |
金子つとむ |
祐子 |
1 |
高層のビルと公園冬景色 |
長屋新之助 |
京子 |