句会報

　　■日時：令和7年1月19日（日）　　■句会場：インターネット句会　　■参加者： 20名

合点	作　　　　　　品	作　者	選　　　　　者
7	調べ緒の朱色眩しい新春能	新田怜弥	創喜世子　弘香　小夜子香葉如月　貞雄
7	帆柱が埋む湾口初明り	田中貞雄	○創　靖舎　喜世子　弘香　博子　誠山　美貴子
6	河豚鍋や親子三代左利き	佐藤弘香	悦子　遼　一美　博子　小夜子　貞雄
6	雪を得て連山すべて独立峰	直箟青析	○たく　遼　靖舎　喜世子　博子　貞雄
4	初場所や世の中すべて待った無し	尾形誠山	怜弥　一美　　隆　香葉
4	初詣律儀に並ぶ日本人	佐藤弘香	○遼　一美　博子　小夜子
4	笹鳴きや恋知り初めし変声期	近藤　遼	悦子　未来　一美　誠山
3	啄むは生くる手立てや寒雀	小幡喜世子	創　未来　　隆
3	新玉の日のにぎやかに巫女の鈴	田伏博子	弘香　香葉　誠山
3	切通し辿れば暮れの裏通り	岩永靖舎	一美　美貴子　如月
3	仏壇の雑煮を食す家督なり	田中貞雄	青析　小夜子　如月
3	平然と首に蛇巻く年女	尾形誠山	青析　博子　貞雄
3	ほろ酔いの推敲初句会の帰途	水貴	○弘香　喜世子　美貴子
3	落葉たち言ひたきことの有るはずや	川南　隆	○一美　靖舎　青析
3	去年今年昭和百年つらぬきぬ	近藤　遼	未来　如月　貞雄
2	神籤売る巫女のうたた寝冬紅葉	名倉悦子	直箟青析
2	新年や孫の背が伸び我縮む	佐藤弘香	隆　如月
2	錠剤の置かるる紙上寒の水	相模　創	たく　美貴子
2	改札を妻と抜けたり去年今年	田伏博子	○喜世子　隆
2	遺影では諍いもなし人の日や	田中一美	悦子　喜世子
2	子の星の冴えて遥かな寺の鐘	近藤　遼	未来　喜世子
2	にわたずみ深き轍の山茶花や	名倉悦子	創怜弥
2	初神籤吉凶一文字のリアルかな	水貴	○悦子　一美
2	故郷に田畑引き継ぐ人は無し	岩永靖舎	隆　悦子
2	健啖の一人大きな雑煮椀	田中一美	悦子　喜世子
1	年末の昭和歌謡の影薄し	岩永靖舎	○小夜子
1	怯え目の若武者凧の兜かな	岩永靖舎	美貴子
1	正面の高層硝子寒暮光	相模　創	如月
1	日蓮像金柑大木実脇侍めく	水貴	如月
1	七草粥今朝の光に粒立ちぬ	水貴	青析
1	スキップで赤いポストに年賀状	新田怜弥	誠山
1	久々に厨賑はふ歳用意	巻山香葉	如月
1	白鳥の離水に水脈も翔ちにけり	直箟青析	博子
1	終活やされど懐かし年賀状	田伏博子	たく
1	「羽衣」をFMで聴く大旦	巻山香葉	○怜弥
1	福引の補助券あての無駄遣ひ	尾形誠山	怜弥
1	堀炬燵昔話の婆と孫	内藤美貴子	遼
1	一族の増えて増えゆく御年玉	まつのたく	○未来
1	三が日ウイルス通過したもよう	神田小夜子	怜弥
1	新聞に見知らぬ国名去年今年	新田怜弥	小夜子
1	名前無き想ひ出になり去年今年	まつのたく	香葉
1	猫二匹太平楽の去年今年	如月	創
1	初詣年一度だけ通る道	田中一美	誠山
1	人のみな歩調速める十二月	岩永靖舎	遼
1	水仙に母の一日が和みたる	内藤美貴子	小夜子
1	船笛と爆竹に年改まる	田中貞雄	たく
1	陽射し浴ぶ老いて横たふ蒲団かな	川南　隆	たく
1	初詣一願成就あと一段	新田怜弥	香葉
1	粥の膳明日旅立つ椀の湯気	佐藤未来	香葉
1	榊売る小さきテントや歳の市	巻山香葉	○美貴子
1	輪郭のぼやける母と年初め	内藤美貴子	○美貴子
1	古里の澄まし雑煮を三日かな	田伏博子	未来
1	枯園や座す歩く駆く独りごつ	川南　隆	○香葉
1	木曽馬の短足駆ける淑気かな	まつのたく	悦子
1	寒晴れにひととき群れて初雀	名倉悦子	創
1	嫁が君動けぬ富士と根比べ	佐藤未来	○靖舎
1	漫然と年送り年迎へけり	田中貞雄	〇誠山
1	大空を発つ初雪の水晶色	小幡喜世子	たく

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