No.187
 日時  : 平成19年8月11日(土)
 吟行先 : 大巧寺 本覚寺 妙本寺
 席題  : 「水」出題者 佐藤弘香さん
 参加者 : 16名
 次回 平成19年9月吟行予告
日時  : 9月8日(土) 
集合  : JR鎌倉駅西口改札口 11時
吟行  : 扇ヶ谷方面
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
6 籠彫の菊の爛漫秋に入る 中島讃良 主宰 ふみを ○のぶ子 ○一美 直枝 弘香       
5 残暑光集め放ちて大甍 福島しげ子 ○主宰 けんじ 讃良 よしき 文英  
4 盆秋の土の匂ひの仁王なり あかさか鷹乃 ふみを のぶ子 直枝 文英  
4 蝉しぐれ応答あらぬ御朱印所 佐藤満智子 ○主宰 ○鷹乃 花梨 ○紀子  
4 間口五間蔀格子の涼しさよ 中田のぶ子 主宰 ふみを 紀子 満智子   
4 手に残る水の新涼おんめさま 伊藤紀子 ふみを けんじ ○鷹乃 一美  
4 祖師堂に寄すひぐらしの波紋かな 佐藤弘香 主宰 ○けんじ のぶ子 讃良  
4 夏空へ飛竜舞ひたる絵空事 佐藤満智子 主宰 けんじ 讃良 一美  
3 踏まれつつ邪鬼の目さやか二天門 鈴木直枝 主宰 久美 よしき  
3 涼風の極楽にあり祖師堂 川村文英 主宰 けんじ 鷹乃   
3 鎌倉に老ゆ炎天の罅に立ち 熊谷ふみを 鷹乃 一美 ○文英  
3 汗鎮めつつ風鐸の鳴るを待つ 田中貞雄 ふみを けんじ ○弘香  
3 みずひきや手水の竜の首ほそき 中田のぶ子 ふみを 直枝 紀子  
3 さみしさの形空蝉の鈴生りに 中島讃良 けんじ 久美 紀子   
3 木組みにも似て葉桜の枝配り 中島讃良 ふみを 一美 弘香  
3 灼けびかりせし本堂の桟瓦 田中一美 主宰 ふみを のぶ子  
2 祖師堂の裏手伝ひて藪茗荷 あかさか鷹乃 けんじ 讃良  
2 空蝉の縋る墓石の盆用意 伊藤紀子 鷹乃 讃良    
2 蜆蝶いさかひ小さきテリトリー 熊谷ふみを のぶ子 紀子  
2 空蝉のすがる古塔や南無日蓮 福島しげ子 けんじ ○直枝  
2 小石入れてすとんと暗き蝉の穴 川村文英 花梨 ○満智子   
2 寺屋根の著き斜線や真炎天 熊谷ふみを のぶ子 弘香   
2 氷水のくもりを愛す指紋かな 熊谷ふみを けんじ のぶ子  
2 苔の花比企一族の燭台に 佐藤満智子 けんじ 鷹乃  
2 西日当つ象・獅子・龍・の頭貫(かしらぬき) 田中貞雄 のぶ子 よしき  
2 秋暑しカラス隠れの肘木端 伊藤紀子 鷹乃 直枝  
2 大甍真つ正面に観て涼む 田中貞雄 ○ふみを 文英  
2 寺廂虚空に汗を忘れ来し 佐藤満智子 ふみを ○久美  
2 涼一風二天門経て祖師堂へ 大西よしき 主宰 ○けんじ  
2 本覚寺盆提灯の紙垂の巾 あかさか鷹乃 ふみを 花梨  
2 水の香の上へ網張る女郎蜘蛛 中島讃良 鷹乃 のぶ子   
2 一切の音絶え比企の墓炎暑 遠藤けんじ ○讃良 久美  
1 籠彫の菊の葉をくる素風あり あかさか鷹乃 のぶ子  
1 山門の秋の初風飛龍置く あかさか鷹乃 のぶ子  
1 落蝉を運ぶ小蟻へ話しかけ 田中一美 ○よしき  
1 やなぎはながさ白昼を弄ぶ 田中貞雄 ふみを  
1 妙本寺小蔭愁思の香の充つる 大西よしき 弘香  
1 後追ひに鳴くひぐらしや比企の墓 中島讃良 のぶ子  
1 袖塚に語る老鶯の声しきり 福島しげ子 讃良       
1 木々鬱蒼下界は残暑真つ只中 川上久美 満智子   
1 けふ逢ひし空蝉のかず風の道 川村文英 ○花梨  
1 朱の橋の蜻蛉水打つ昼下り 佐藤弘香 文英   
1 風鐸を突き抜けるかに蝉時雨 上野花梨 主宰    
1 秋風のしかと通ひぬ深廂 川上久美 けんじ  
1 蝉が言ふ脱水症状気をつけろ 遠藤けんじ 満智子  
1 秋口の水音高く魚住ます あかさか鷹乃 讃良   
1 蝉の声入れ替はりつつ夕翳り 田中貞雄 けんじ  
1 炎天を水に焦れて歩みけり 田中一美 花梨  
1 蔀格子を洩るる法灯涼しかり 中島讃良 よしき  
1 秋蝉の声の張り合う一樹かな 田中一美 主宰  
1 百日紅碧天好きと本覚寺 伊藤紀子 鷹乃  
1 今夏又ぎんぎらぎんの妙本寺 上野花梨 満智子        
1 おもかげの重なりつ咲く水引草 鈴木直枝 けんじ        
1 赤々と分骨堂の百日紅 上野花梨 讃良   
1 本尊が送る涼風仁王門 遠藤けんじ ふみを  
1 かなかなの終日納経比企ヶ谷 田中一美 久美   
1 樟の木は神の領域蝉の穴 佐藤弘香 讃良