No.195
日時  : 平成20年4月12日(土)
吟行先 : 長谷周辺 光則寺 長谷観音 など
参加者 : 16名
席題  : [道 路 径] 出題者 舩山東子さん
 次回 平成20年5月吟行予告
日時  : 5月10日(土) 11時
集合  : JR鎌倉駅西口改札口
吟行  : 材木座,由比ガ浜,七里が浜,腰越 など
句会場: 鎌倉大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
5 ハイヒール脱ぎ春昼の写経場 上野花梨 主宰 けんじ ○讃良 一美 節子  
5 土籠の篝となりし花海棠 吉田克美 主宰 のぶ子 讃良 ○直枝 ○花梨  
4 亀の首のび鶯のこゑ渡る 中島讃良 けんじ のぶ子 東子 しげ子  
4 玻璃越しの写経の真顔利休梅 中田のぶ子 ○主宰 讃良 よしき 紀子  
4 どの道を行くも曲がるも芽木明り 川上久美 けんじ よしき 弘香 しげ子   
4 息継ぎのやう海棠の花散りゆく 中島讃良 けんじ のぶ子 直枝 ○一美   
3 観世音よりも白雪芥子を愛づ 田中貞雄 直枝 よしき 一美  
3 山吹のなだれて小径明るうす 中田のぶ子 東子 久美 よしき  
3 仏足石に桜蘂降る風の道 吉田克美 東子 直枝 ○しげ子  
3 沖霞む点在の帆の花のごと 鈴木直枝 讃良 久美 克美   
3 飛花落花真一文字の大甍 伊藤紀子 主宰 のぶ子 しげ子  
3 週末に雨上がりたり白蘇枋 田中貞雄 のぶ子 節子 花梨  
3 香煙を薄めてゐたる芽吹き風 川上久美 のぶ子 克美 花梨   
3 咲き満ちて花かいどうの憂ひかな 福島しげ子 ○けんじ 久美 克美  
3 振袖のときは短かし花海棠 田中一美 ○のぶ子 直枝 弘香  
3 仏足石の浮足立ちて残花かな 田中一美 讃良 弘香 紀子   
3 土籠へ届け海棠花明り 鈴木直枝 ○けんじ ○久美 節子  
3 輪藏を廻すも径や花あせび 中島讃良 久美 直枝 ○弘香  
3 江ノ電のトコトコ三両山笑う 水貴 けんじ 一美 花梨  
3 春の道この路もまた古都の径 大西よしき 主宰 ○東子 紀子  
3 もやもやに底力あり山笑う 田中一美 けんじ のぶ子 節子  
3 椨若葉瘤の吽形門を守る 吉田克美 主宰 讃良 久美  
2 おどろおどろしきは藤棚の花芽 中田のぶ子 直枝 一美  
2 海棠の杖や添え木や乱れ咲き 佐藤弘香 ○主宰 東子  
2 土籠御書読み春の蚊に刺されたる 中田のぶ子 けんじ 直枝  
2 行く道の戻り道なる松の花 舩山東子 ○節子 ○紀子    
2 緋目高の春の日矢切る泳ぎかな 中島讃良 主宰 克美  
2 立入禁止の先の小径の花の音 入江節子 主宰 東子  
2 散る桜残る桜も水の上 遠藤けんじ 讃良 直枝  
2 老椨の芽吹く気力を授からむ 遠藤けんじ 主宰 ○よしき  
2 囀りの光る沖より谺して 伊藤紀子 東子 久美    
2 振り仰ぎまたふり返る大海棠 川上久美 東子 ○克美   
2 桜蘂仏足石へ降り放題 川上久美 けんじ 花梨  
2 残花光集め宝珠の輝ける 福島しげ子 けんじ 讃良  
2 万木碑美濃は畦塗り頃ならん 大西よしき 主宰 東子  
1 落椿朽ち土牢へ苔の道 福島しげ子 けんじ  
1 薄霞あれは三浦か由比ガ浜 大西よしき 東子  
1 曇天の春興映す卍池 上野花梨 しげ子  
1 煩悩を残し椨の木芽吹きたる 入江節子 東子  
1 土牢を辿る山道初音して 佐藤弘香 けんじ   
1 言葉飲み込む海棠の真っ盛り 舩山東子 久美  
1 花海棠稚魚の背にも色の見ゆ 伊藤紀子 ○東子  
1 長老の海棠高き香を放つ 入江節子 東子    
1 苧環の時を留むる収玄庵 佐藤弘香 主宰   
1 花ニラの星を撒きたり収玄寺 水貴 のぶ子  
1 足下照顧土牢までの新樹浴 田中貞雄 讃良  
1 これよりは立ち入り禁止芽木の径 遠藤けんじ 直枝   
1 参道のアカメガシラの覗き見や 水貴 東子   
1 固まって隠れて密やあぶみ草 吉田克美 主宰   
1 幾世紀佇つ観音や花は葉に 中田のぶ子 弘香    
1 利休梅咲きて写経の寂の部屋 大西よしき けんじ  
1 春の行方長谷観音の伸びてをり 舩山東子 ○のぶ子  
1 観音にひと言花の散りしこと 上野花梨 久美  
1 花影さす古布の反物選りすぐる 田中貞雄 紀子  
1 土牢は落石危険落椿 遠藤けんじ 久美  
1 どの道も春の花満つ寺の町 田中一美 東子