No.208 日時 : 平成21年5月9日(土)
吟行先 : 長尾台(長尾氏館跡) 田谷の洞窟 参加者 : 12名 席題 : 「縁」 出題者 青木宏年 |
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合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
5 | 耕運機生れ始めし夏の雲 | 伊藤紀子 | けんじ 雅生 一美 ○かりん 満智子 |
5 | 母の日や縁の糸を手繰り寄せ | 永鳥眞弓 | けんじ ○雅生 一美 かりん 宏年 |
5 | 密教の縁の訓(おしえ)滴りぬ | 菅野雅生 | 主宰 けんじ ○讃良 よしき 真弓 |
5 | 二十一打の厄除け木魚夏に入る | 水貴 | 主宰 讃良 よしき かりん 真弓 |
4 | 行者道一願成就梅実る | 青木宏年 | 主宰 水貴 紀子 満智子 |
4 | 若竹へゲートボールの音を打つ | 佐藤満智子 | 讃良 よしき かりん 紀子 |
4 | 洞窟の滴り閼伽の水となる | 遠藤けんじ | ○主宰 讃良 かりん 真弓 |
4 | 涼風が冷風となる行者道 | 田中貞雄 | けんじ 讃良 ○雅生 ○満智子 |
4 | 謙信の祖の地や厚き夏落葉 | 中島讃良 | よしき ○一美 紀子 しげ子 |
3 | 鑿跡を語らふごとく滴れり | 中島讃良 | 主宰 ○けんじ 雅生 |
3 | 滴りは洞の羅漢の息吹かな | 中島讃良 | ○主宰 けんじ よしき |
3 | 灯明を受ける縁や田谷立夏 | 水貴 | 雅生 よしき 紀子 |
3 | 奥の院金剛水を滴らす | 田中一美 | 主宰 けんじ 水貴 |
3 | 兼続よここが義の祖よ長尾初夏 | 大西よしき | けんじ 満智子 宏年 |
3 | 桐落花謙信公をしのぶ色 | 伊藤紀子 | けんじ 讃良 ○宏年 |
3 | 滴りや灯芯かばひ窟めぐる | 田中貞雄 | よしき 宏年 しげ子 |
3 | 行者道蝙蝠となりて壁つたう | 永鳥真弓 | けんじ 水貴 紀子 |
2 | 絮たんぽぽ縁の風に乗りにけり | 田中一美 | けんじ 雅生 |
2 | 夏めくや洞の仏縁夫の忌 | 福島しげ子 | 雅生 満智子 |
2 | 青葉闇句の迷路なり田谷の洞 | 上野かりん | ○真弓 宏年 |
2 | 月天の緑風ありて貰い火す | 青木宏年 | ○水貴 ○しげ子 |
2 | 田谷洞窟出口入口青葉光 | 上野かりん | ○讃良 雅生 |
2 | 朝比奈三郎遁れし五月闇の洞 | 遠藤けんじ | 主宰 ○よしき |
2 | 雨後の風葉裏を反す夏蓬 | 佐藤満智子 | 讃良 一美 |
2 | 俳縁を年々愛す青あらし | 田中貞雄 | 雅生 宏年 |
2 | 青き嶺地底伽藍の大宇宙 | 伊藤紀子 | 讃良 水貴 |
1 | 若楓地底の札所巡り終ふ | 田中貞雄 | しげ子 |
1 | ノミ跡をぬらす一滴僧の汗 | 伊藤紀子 | 真弓 |
1 | 苜蓿長尾家和田家ちりぢりに | 菅野雅生 | よしき |
1 | 洞清水和田合戦へ閼伽とくむ | 菅野雅生 | ○紀子 |
1 | 青梅をふたつ子授け玉の石 | 中島讃良 | 主宰 |
1 | 白昼の磴仄暗し桐の花 | 佐藤満智子 | 一美 |
1 | 滝近し一休みして耳澄ます | 永鳥真弓 | かりん |
1 | 洞穴の霊場巡り五月晴 | 青木宏年 | ○主宰 |
1 | 行者道ぬけきて賜ふ大師の縁 | 伊藤紀子 | 真弓 |
1 | 風薫る行者となりて願かける | 永鳥眞弓 | 雅生 |
1 | 五大明王の闇通り抜け照若葉 | 遠藤けんじ | 讃良 |
1 | ローソクの春灯ゆらぐノミの跡 | 遠藤けんじ | 満智子 |
1 | 影ろふのお水大師や薄暑なり | 田中貞雄 | しげ子 |
1 | 大師像の歩き出しさう聖五月 | 田中一美 | けんじ |
1 | お花畑長尾の縁触れて摘む | 上野かりん | しげ子 |
1 | 手燭の灯縁と窟の苔の青 | 中島讃良 | 主宰 |
1 | 楓しべ血の色飛ばす田谷の窟 | 水貴 | 雅生 |
1 | 鑿跡の幽き滴り亀の飲む | 菅野雅生 | よしき |
1 | 洞を出で目に飛び入るや新樹光 | 佐藤満智子 | けんじ |
1 | 天蓋や月天窓より夏立ちぬ | 水貴 | 主宰 |
1 | 落ち延びの義秀落とす小判草 | 菅野雅生 | 讃良 |
1 | 雛罌粟に心の闇を覗かれし | 福島しげ子 | けんじ |
1 | 一振りのノミに入魂夏断ちかな | 佐藤満智子 | 一美 |
1 | 参道はゲートボール場桐の花 | 上野かりん | 主宰 |
1 | 一願成就縁の闇を出て若葉 | 遠藤けんじ | よしき |
1 | 夏草や現世に辿る縁かな | 佐藤満智子 | 水貴 |
1 | 風穴に薫風ほのと田谷の洞 | 中島讃良 | 主宰 |
1 | 軽暖の水音透ける田谷洞窟 | 伊藤紀子 | 雅生 |