No.146

 日時  : 平成16年2月7日(土) 晴
 吟行先 : 荏柄天神社 護良親王墓 瑞泉寺
 参加者 : 21人
 次回 平成16年3月吟行予告
 集合  : 3月13日(土)午前11時
        JR鎌倉駅(西口改札口)
 吟行先:  妙法寺 安国論寺 長勝寺
 句会場: 若宮大路ビル(046-722-1496)

合点 作      品 作 者 選     者
9 鈴を買ふやさしき春の音させて 石川曲水 ○けんじ ○快泉 晴見 貞雄 ○耕路 尚子 雛子 直枝 克美 
8 篁に声明を入れ春北風 盛戸まりの ○京子 晴見 のぶ子 貞雄 東子 暢子 久美 克美 
7 老梅の矍鑠苔を鎧ひたる 遠藤けんじ ○快泉 ○晴見 のぶ子 貞雄 恵津子 一美 ○久美 
7 山懐に陽の落し種福寿草 田中一美 晴見 貞雄 耕路 暢子 久美 直枝 よしき 
5 紅梅や知恵の神酒に酔少し 遠藤けんじ 曲水 東子 ○尚子 ○雛子 雅生 
5 蕊(しべ)長く咲くは窶れか冬ざくら 湯浅晴見 けんじ 京子 快泉 ○のぶ子 ○よしき 
4 水かげろふ低き読経の冴返る 福永尚子 京子 暢子 久美 直枝 
4 谷戸のまだ冬の居据る矢倉跡 中田のぶ子 けんじ 快泉 東子 政子 
4 臨月の揺動にあり辛夷の芽 田中一美 ○けんじ ○のぶ子 耕路 雅生 
4 白雲の燦々過ぐる古木梅 田中一美 けんじ ○快泉 貞雄 まりの 
4 梅真白なり消し炭の御礼肥 田中貞雄 晴見 のぶ子 ○一美 雅生 
4 一輪の仏心として諸葛菜 鈴木直枝 曲水 ○京子 快泉 のぶ子 
3 桜の芽白無垢乗せし人力車 菅野雅生 けんじ のぶ子 雛子 
3 白梅や山ふところを抜けてきし 鈴木直枝 曲水 快泉 晴見 
3 神輿蔵紅白梅へ開きたる 中田のぶ子 快泉 尚子 一美 
3 檀の実はじけて空へ夢吊す 湯浅恵津子 京子 晴見 よしき 
3 神域のやぐらを伝ふ春の水 湯浅晴見 京子 のぶ子 東子 
3 梅ほつほつ白苔ばかり褒めらるる 吉田克美 京子 ○政子 まりの 
3 知の神にあせびの一花ゆれてをり 渋谷雛子 けんじ ○晴見 政子 
3 福寿草夢窓国師の世に浸る 渋谷雛子 のぶ子 ○貞雄 ○暢子 
3 萩寺の萩丸坊主春浅し 大西よしき 曲水 貞雄 ○直枝 
3 どくもく地蔵に仏灯ほのか春浅し 加賀暢子 曲水 京子 快泉  
3 三椏のほつほつ咲いて風生る 加賀暢子 けんじ 曲水 雛子 
3 水仙の向きそれぞれに香を放つ 川上久美 けんじ 曲水 快泉 
3 とびきりの翼を掲げ春の鳶 神戸京子 けんじ 恵津子 ○克美 
3 行雲の輝き指して銀杏の芽 渋谷雛子 ○京子 貞雄 よしき 
2 陽の雫として一滴の福寿草 福永尚子 けんじ 貞雄 
2 梅の翳のせゆく水のくぼみかな 福永尚子 貞雄 ○尚子 
2 春泥に佇ち尊氏の由来聞く 盛戸まりの ○晴見 尚子 
2 良き声の小鳥来てをり冬桜 山田耕路 けんじ 政子 
2 駘蕩や河童そよめく絵筆塚 湯浅晴見 貞雄 一美 
2 梅を詠む男の顔の履歴かな 湯浅晴見 恵津子 よしき 
2 春空を高め親王塚眠る 湯浅晴見 貞雄 ○東子 
2 余寒なほ神木の紙幣ゆれやまず 中田のぶ子 けんじ ○雅生 
2 天神の絵馬の背伸びや梅日和 田中一美 京子 晴見 
2 いま消えし地靄の跡の福寿草 田中貞雄 ○京子 まりの 
2 信じ合ふ眼が眼に澄めり水仙花 石川曲水 ○けんじ まりの 
2 筆塚の河童千態梅日和 遠藤けんじ 京子 雅生 
2 下萌えの覗く踏石岩庭へ 川上久美 曲水 快泉 
2 東風に押され親王墓へ喘ぎつつ 川上久美 曲水 克美 
2 走るリス紅白梅に酔心地 川上久美 快泉 貞雄 
2 碧空をうづめ辛夷の花芽立つ 神戸京子 貞雄 久美 
2 春の霜ふと親王の泪とも 鈴木直枝 京子 晴見 
1 みちのべの笑ひさざめく梅の空 舩山東子 晴見 
1 中吉の神籤大事と梅二月 舩山東子 のぶ子 
1 吹かれゐる莟の重さ辛夷の樹 中田のぶ子 けんじ 
1 崖降る風石庭の冬浅し 中田のぶ子 快泉 
1 はちきれんばかりの絵馬や天神社 塚本政子 快泉 
1 岩庭に錦屏山の東風の波 田中一美 ○恵津子 
1 山茶花の一花華やぎ墓所の階 舩山東子 尚子 
1 絵馬の紐清らに伸びて大試験 盛戸まりの 晴見 
1 山越えの春潮の香や僧走る 盛戸まりの 京子 
1 瞬けば日の中に渦春とのみ 盛戸まりの 晴見 
1 一、二輪生命(いのち)灯して冬桜 山田耕路 のぶ子 
1 水仙の花首をさげ日脚伸ぶ 山田耕路 恵津子 
1 白梅の気高きうちに愁あり 山田耕路 ○貞雄 
1 梅の寺見て来し頬のゆるびたる 湯浅恵津子 快泉 
1 三椏の莟明りや梅天神 湯浅恵津子 ○曲水 
1 紅梅の旬の日に開け神輿倉 田中貞雄 直枝 
1 木の芽冷え水かげろうのほしいまま 鈴木直枝 政子 
1 綿雲の揺れかそけしや山笑う 鈴木直枝 克美 
1 冬木立芽吹きのいのちしかと抱き 石田快泉 耕路 
1 裏山の傾斜日当たる梅二月 石田快泉 曲水 
1 男坂辿る山門冴返る 大西よしき 耕路 
1 神鈴の揺れの止まずや大試験 加賀暢子 一美 
1 谷戸寺の洞の天井陽炎ふや 加賀暢子 貞雄 
1 梅東風に揺れる余地なし絵馬の束 川上久美 ○曲水 
1 青軸の梅をくぐりて絵筆塚 神戸京子 ○曲水 
1 どくもくの地蔵つらつら椿かな 神戸京子 のぶ子 
1 瑞泉の扁額くぐり梅の海 神戸京子 雛子 
1 歯朶芽吹く風化に消えし摩崖佛 渋谷雛子 のぶ子 
1 碑の彫りの深さなぞるも梅が下 渋谷雛子 曲水 
1 早春の陰陽深し錦屏山 菅野雅生 のぶ子 
1 福寿草磁石のごとく吸引す 菅野雅生 晴見 
1 梅の香や河童の遊ぶ絵筆塚 菅野雅生 京子 
1 早春の鎌倉が好き寺が好き 石田快泉 曲水