No.154
日時 :平成16年11月13日(土)
吟行先 :海蔵寺、浄光明寺、薬王寺 参加者 :22人 |
|
||
合点 | 作 品 | 作 者 | 選 者 |
8 | 水仙の初花へ押す車椅子 | 渋谷雛子 | 貞雄 けんじ 曲水 東子 政子 直枝 ○弘香 よしき |
7 | 赤い実にみな触れたがる小春かな | 舩山東子 | けんじ 曲水 巴里 宏枝 一美 ○雛子 たけし |
6 | 小春空根付の鈴の鳴りどおし | 舩山東子 | 貞雄 曲水 まさし 巴里 ○久美 ○政子 |
6 | 一木の一景なせる櫨紅葉 | 中田のぶ子 | まさし 快泉 ○巴里 ○宏枝 雅生 弘香 |
5 | やぐら仏風化の重み石蕗の花 | 入江節子 | 貞雄 けんじ ○快泉 雛子 たけし |
5 | 浄光を背高く承けし枇杷の花 | 菅野雅生 | ○巴里 東子 宏枝 政子 しげ子 |
5 | 南五味子(さねかずら)声はりあげて車夫の発つ | 中田のぶ子 | ○貞雄 まさし 弘香 雛子 よしき |
5 | 枇杷咲くや寺森閑と人をのむ | 中島宏枝 | 貞雄 曲水 東子 雅生 節子 |
4 | 法界の日の輝(て)り実の輝りさねかづら | 渋谷雛子 | まさし 巴里 ○なつ 節子 |
4 | やぐら前幾度通り来て冷ゆる | 田中貞雄 | ○けんじ 巴里 快泉 弘香 |
4 | 七五三段葛よりこぼれをり | すずき巴里 | ○貞雄 けんじ ○まさし 快泉 |
4 | 竜胆の名残の淡き雨上り | 中田のぶ子 | けんじ ○東子 雛子 たけし |
4 | 枯まとい飛ぶ菩提子の悟りとも | 鈴木直枝 | けんじ 快泉 久美 直枝 |
3 | 藍いろを尽す哀れや冬竜胆 | 田中一美 | けんじ ○曲水 なつ |
3 | 一条の陽を集めたる石蕗の花 | 石田快泉 | 曲水 まさし 巴里 |
3 | 一喝のごとく裂けたる石榴かな | 石田快泉 | 曲水 ○まさし しげ子 |
3 | 飛石のやうな冬日の百度石 | すずき巴里 | 貞雄 ○まさし 久美 |
3 | すつぽりと冬天落し底抜井 | 菅野雅生 | 曲水 宏枝 たけし |
2 | 底抜けの井のさざ波す朴落葉 | 鈴木直枝 | まさし なつ |
2 | 鵯笛に誘はれさはに枇杷の花 | 田中貞雄 | 巴里 直枝 |
2 | 枇杷咲いて浄光明寺季移る | 遠藤けんじ | まさし なつ |
2 | 少し照れる美男葛に真向えば | 田中一美 | けんじ ○巴里 |
2 | 阿弥陀三尊小春日遠く眼澄む | 遠藤けんじ | よしき しげ子 |
2 | 櫨紅葉喜ぶように実のたわわ | 佐藤弘香 | 貞雄 ○曲水 |
2 | のこり柿となりの柚子をあかるくす | 浅見まさし | 貞雄 曲水 |
2 | 小春陽を三方に分けし辻地蔵 | 菅野雅生 | 一美 節子 |
2 | 底冷えに木のぬくもりよ三尊像 | 佐々木なつ | 曲水 巴里 |
2 | 十六の井の響きだす神無月 | 入江節子 | 貞雄 宏枝 |
2 | 枯れを来て咽が鳴りたる十六井 | 田中一美 | ○曲水 久美 |
2 | 小流れの奏で紅葉の色ふやし | 佐々木なつ | ○快泉 ○節子 |
2 | 風入れの薬師三尊小春かな | 石川曲水 | 雅生 弘香 |
2 | 枇杷の花日を吸い尽し日の色に | 川上久美 | 貞雄 ○直枝 |
2 | 杜鵑草同行二人の数珠の音 | 渋谷雛子 | 貞雄 雛子 |
2 | 底抜けの冬天写し底抜ける | 浅見まさし | 巴里 よしき |
2 | もっと日を欲し気に櫨の実の爆ぜる | 川上久美 | 貞雄 けんじ |
2 | 渓流のゆるむ月桂樹の花に | 渋谷雛子 | 貞雄 まさし |
2 | 山茶花や花の数ほど耳澄ます | 村松 幹 | 政子 直枝 |
2 | 虫の道落葉の道となりにけり | 石田快泉 | 東子 雛子 |
2 | 尼寺の黐身を焦がすほど真っ赤なる | 田中一美 | 一美 ○雅生 |
1 | 山門で海蔵寺山茶花お出迎え | 青木たけし | 快泉 |
1 | 冬晴れの青意のままに鳶の輪 | 福島しげ子 | 直枝 |
1 | 美男鬘謙譲の首深く垂る | 大西よしき | 快泉 |
1 | 底抜の井に潜みし小銭冬うらら | 中島宏枝 | 快泉 |
1 | 巡礼の読経小春の寺統べる | 川上久美 | 貞雄 |
1 | 一隅の黄信号映ゆ石蕗錚錚 | 大西よしき | なつ |
1 | 満艦飾あか目立ちをり梅擬 | 大西よしき | 曲水 |
1 | 寿福寺の木の根を跨ぎ冬ぬくし | 塚本政子 | まさし |
1 | 菩提子や生きる運命よ飛ぶことは | 大西よしき | けんじ |
1 | 笹の揺れささやきたまる小春かな | 舩山東子 | ○一美 |
1 | 小春日やそっと覗いて十六の井 | 遠藤けんじ | 巴里 |
1 | 小春の日茅葺き屋根を焦がすほど | 川上久美 | 巴里 |
1 | 栞とすこのくれなゐのこの落葉 | 中島宏枝 | けんじ |
1 | 十六井コインきらめく小春風 | 石川曲水 | しげ子 |
1 | 蔦紅葉柿を捉えて天に立つ | 佐藤弘香 | 久美 |
1 | 底抜の井浮ぶ紅葉とわが顔と | 遠藤けんじ | 巴里 |
1 | 弁天窟枯れ山吹のとおせんぼ | 中田のぶ子 | まさし |
1 | 秋高し底抜けの井の角もとれ | 青木たけし | 快泉 |
1 | 魅せられし美男かずらの朱を抓む | 菅野雅生 | よしき |
1 | 石蕗咲きて花頭窓(※)明るき日和なる | 鈴木直枝 | 曲水 |
1 | 啼薬師を慰むいろに実葛 | 中島宏枝 | ○貞雄 |
1 | 御手洗に水満ち満ちて神の留守 | 福島しげ子 | 快泉 |
1 | 水の音やまだらに映ゆる櫨紅葉 | 入江節子 | たけし |
1 | 崖(※)に見つけて一つ冬すみれ | 福島しげ子 | ○けんじ ※崖(きりぎし) |
1 | 冬の景十六の井の水の張り | 中島宏枝 | まさし |
1 | 七五三慣れぬ晴着の八歩き | 村松 幹 | 快泉 |
1 | 羽ばたきの音山茶花の散る中に | 石田快泉 | 一美 |
1 | 珍しき人に出遭えり花八ツ手 | 村松 幹 | 一美 |
1 | 三尊の肩に衣を着る冬はじめ | 菅野雅生 | 曲水 |
1 | 山茶花の水音となり扇川 | すずき巴里 | まさし |
1 | 青天で済ます昼餉や尻寒し | 入江節子 | 快泉 |
1 | 小流れの機嫌のよくて石蕗の花 | 川上久美 | ○快泉 |
1 | 七五三子と母歩幅同じくす | 浅見まさし | 快泉 |
1 | 十六井あふれる先の狐火や | 鈴木直枝 | 節子 |
1 | どうしても読めぬ碑文字や冬ぬくし | 浅見まさし | 政子 |