鎌倉文化圏の吟行と俳句会 |
月 日 平成12年4月8日(土) |
|
第百回記念 |
作 品 | 選 者 |
段かづら渡るも花の一樂章 | ふみを○貞雄 しのぶ 啓花 一色 是空 尚子○ 幹 耕司 |
翳さして流鏑馬みちの花の色 | 美智子○ 一色 直枝 満 |
神水を分けて出でます神の蛇 | ふみを 貞雄 鷹乃 ユリ 登美子 雅生 政子 宏枝 |
大佛邸小花火なせる雪柳 | |
花明り頭上を拂ふ幣の風 | けんじ 寿夫 京子 |
作 品 | 作 者 | 選 者 | |
特選 | 誰の瞳もすぐ泳ぎ出す花の道 | 一美 | 政子 |
ぐずる児の涙を染めて桜満つ | 雛子 | ||
顔ごとに満開の花映しおり | 是空 | ふみを 貞雄○ 幹 | |
真白なる飛花集むれば掌の撓ふ | 京子 | ふみを○ 鷹乃○ | |
花に出て蛇の目覚めの悪さかな | 一 美 | けんじ○ 貞雄 しのぶ 京子 満○ | |
佳作 | 春愁は神にもあらん膝行す | ふみを | 美智子 京子 雅生 政子 |
絵馬の鳴る乾きし音や春落葉 | 啓花 | ||
祈祷受く肩寄せ合へば花の風 | 京子 | 耕路 | |
鶴亀石風も傅く花椿 | 政子 | ||
大仏邸ひととき癒す花疲れ | 貞雄 | 一色 直枝 | |
人波の花の雲截る段かづら | 寿夫 | 快泉 | |
神将の眼光俗世は花に酔ひ | けんじ | 啓花 直枝 耕路 | |
花の宮淨め太鼓の一打二打 | 美智子 | けんじ 貞雄 | |
風に添ひ花に添はるる巫子神楽 | ひろ子 | 美智子 けんじ○ 宏枝○ のぶ子○ | |
花明り指に息詰む巫女の舞 | 鷹乃 | けんじ ユリ 京子○ ひろ子 | |
さくらさくらと石高道を上の空 | 美智子 | 雛子 一美 のぶ子 幹 | |
割箸を口で割ってる花むしろ | 快泉 | 宏枝 | |
薮柑子実をつけしまま芽ぶきけり | 同 | ||
花便り聞きて鯨のやって来し | しのぶ | ||
芽吹く山よき拍手はあたたかく | ふみを | 京子 宏枝 満 | |
花の雲を縦に睥睨大銀杏 | 寿夫 | 登美子 快泉 のぶ子 | |
巫女舞える袖白くする花の風 | 是空 | 啓花 | |
花あかり毘沙門天の眉の彫り | 耕路 | 美智子○ | |
毘沙門の一木一躯桜東風 | 美智子 | ふみを○ 登美子 雛子 | |
花筏やなぎの送るさざ波に | 寿夫 | けんじ 尚子 | |
御祈祷を薫風を受く深深と | しのぶ | 啓花○ 一美 | |
海へ向け散る桜あり段葛 | 啓花 | けんじ 快泉 啓花 エリカ | |
生れたての風吹き渡る潅仏会 | ユリ | 美智子 けんじ○ | |
春愁なし毘沙門天のくりくり眼 | 貞雄 | しのぶ 是空 | |
対岸の花の間より緋毛氈 | のぶ子 | ふみを | |
真坂樹の花びつしりと巫女の舞 | 美智子 | 一美○ 宏枝 | |
日の桜盗みてをりしカメラマン | ひろ子 | ||
花散れど動かぬ水に雲を置く | 尚子 | けんじ | |
大太鼓の余韻をつつむ花の雲 | 寿夫 | ||
大いなる口の奈落や花の鯉 | 是空 | ユリ○ 一美 ひろ子 | |
我が尻へ賽銭拍手花の風 | 満 | エリカ | |
白鳩の言霊乗せて花に消ゆ | 京子 | けんじ | |
行人の背を流れけり花の影 | のぶ子 | 鷹乃 寿夫 雛子 |
作 品 | 作 者 | 選 者 |
靴箱の一番上の靴の春愁 | ふみを | 美智子 けんじ 貞雄○ |
花吹雪中華せいろのふたの開く | ユリ | 美智子 |
目の底の花疲れにも花のいろ | 直枝 | 美智子 ふみを○ しのぶ○ ユリ 寿夫 ひろ子 尚子 |
朝湯していま参道の花くぐる | 満 | 美智子 けんじ しのぶ |
雨垂れ落ち大きく跨ぎ花御堂 | 京子 | 美智子 |
大島桜緑織り込む七分咲き | 尚子 | 美智子 幹 |
舞殿の屋根の向うの花曇 | 鷹乃 | 美智子 ふみを 貞雄○ |
神池の鏡と枝垂桜かな | 宏枝 | 美智子 |
掘割に鯉と亀との仏生会 | 一色 | 美智子 貞雄 |
舞殿の四方に抜ける花の風 | しのぶ | 美智子○ ふみを |
愛子塚虚子忌の風の通ひをり | 雛子 | 美智子 雅生○ |
舞殿へ一筋道やさくら狩 | 貞雄 | ふみを 一色 直枝 |
毘沙門像の長きトルソー春愁 | ユリ | ふみを |
段葛の花の御練りのただなかに | 宏枝 | ふみを○ 登美子○ のぶ子 |
虚子忌句会世のホトトギス一堂に | けんじ | ふみを 貞雄 雅生 |
人の波背に光陰桜散る | 啓花 | ふみを |
縞蛇のはにかみ穴を出できれず | 美智子 | けんじ |
桜一樹ズームアップの川喜多邸 | 雅生 | けんじ |
振り向けば千手観音紅枝垂桜 | 鷹乃 | けんじ |
辞してなお花の余韻に抱かれん | ユリ | 貞雄 寿夫 |
毘沙門の声の確かや桜狩 | 鷹乃 | 貞雄 |
祓いたまえ清めたまえと桜狩 | 鷹乃 | 貞雄 |
一枝ごと目に置く余裕花八分 | 雅生 | 貞雄 |
豆大福三つに分けて虚子忌日 | エリカ | 貞雄 |
花片を押すさざなみも花びらに | ふみを | 貞雄○ 尚子 |