鎌倉文化圏の吟行と俳句会

月 日 平成12年4月8日(土)
吟行先 鎌倉八幡宮・大仏邸・英勝寺他
参加者 27人

 

  第百回記念

    

鳥居おさむ主宰作品
 作    品    選      者
段かづら渡るも花の一樂章 ふみを○貞雄 しのぶ 啓花 一色 是空 尚子○ 幹 耕司
翳さして流鏑馬みちの花の色 美智子○ 一色  直枝 満
神水を分けて出でます神の蛇 ふみを 貞雄  鷹乃 ユリ 登美子 雅生 政子 宏枝
大佛邸小花火なせる雪柳  
花明り頭上を拂ふ幣の風 けんじ 寿夫 京子

鳥 居 主 宰 選
   作      品 作 者  選        者
特選 誰の瞳もすぐ泳ぎ出す花の道 一美 政子
ぐずる児の涙を染めて桜満つ 雛子  
顔ごとに満開の花映しおり 是空 ふみを 貞雄○ 幹
真白なる飛花集むれば掌の撓ふ 京子 ふみを○ 鷹乃○
花に出て蛇の目覚めの悪さかな 一  美 けんじ○ 貞雄 しのぶ 京子 満○
佳作 春愁は神にもあらん膝行す ふみを 美智子 京子 雅生 政子  
絵馬の鳴る乾きし音や春落葉 啓花  
祈祷受く肩寄せ合へば花の風 京子 耕路
鶴亀石風も傅く花椿 政子  
大仏邸ひととき癒す花疲れ 貞雄 一色 直枝
人波の花の雲截る段かづら 寿夫 快泉
神将の眼光俗世は花に酔ひ けんじ 啓花 直枝 耕路
花の宮淨め太鼓の一打二打 美智子 けんじ 貞雄
風に添ひ花に添はるる巫子神楽 ひろ子 美智子 けんじ○ 宏枝○ のぶ子○
花明り指に息詰む巫女の舞 鷹乃 けんじ ユリ 京子○ ひろ子
さくらさくらと石高道を上の空 美智子 雛子 一美  のぶ子 幹
割箸を口で割ってる花むしろ 快泉 宏枝
薮柑子実をつけしまま芽ぶきけり  
花便り聞きて鯨のやって来し しのぶ  
芽吹く山よき拍手はあたたかく ふみを 京子 宏枝 満
花の雲を縦に睥睨大銀杏 寿夫 登美子 快泉 のぶ子 
巫女舞える袖白くする花の風 是空 啓花
花あかり毘沙門天の眉の彫り 耕路 美智子○ 
毘沙門の一木一躯桜東風 美智子 ふみを○ 登美子 雛子
花筏やなぎの送るさざ波に 寿夫 けんじ 尚子
御祈祷を薫風を受く深深と しのぶ 啓花○ 一美
海へ向け散る桜あり段葛 啓花 けんじ 快泉 啓花 エリカ
生れたての風吹き渡る潅仏会 ユリ 美智子 けんじ○ 
春愁なし毘沙門天のくりくり眼 貞雄 しのぶ 是空
対岸の花の間より緋毛氈 のぶ子 ふみを
真坂樹の花びつしりと巫女の舞 美智子 一美○ 宏枝
日の桜盗みてをりしカメラマン ひろ子  
花散れど動かぬ水に雲を置く 尚子 けんじ
大太鼓の余韻をつつむ花の雲 寿夫  
大いなる口の奈落や花の鯉 是空 ユリ○ 一美 ひろ子
我が尻へ賽銭拍手花の風 エリカ
白鳩の言霊乗せて花に消ゆ 京子 けんじ
行人の背を流れけり花の影 のぶ子 鷹乃 寿夫 雛子

主 宰 選 外
 作    品 作 者  選     者 
靴箱の一番上の靴の春愁 ふみを 美智子 けんじ 貞雄○ 
花吹雪中華せいろのふたの開く ユリ 美智子 
目の底の花疲れにも花のいろ 直枝 美智子 ふみを○ しのぶ○ ユリ 寿夫 ひろ子 尚子 
朝湯していま参道の花くぐる 美智子 けんじ しのぶ
雨垂れ落ち大きく跨ぎ花御堂 京子 美智子 
大島桜緑織り込む七分咲き 尚子 美智子 幹 
舞殿の屋根の向うの花曇 鷹乃 美智子 ふみを 貞雄○ 
神池の鏡と枝垂桜かな 宏枝 美智子 
掘割に鯉と亀との仏生会 一色 美智子 貞雄 
舞殿の四方に抜ける花の風 しのぶ 美智子○ ふみを 
愛子塚虚子忌の風の通ひをり 雛子 美智子 雅生○ 
舞殿へ一筋道やさくら狩 貞雄 ふみを 一色 直枝
毘沙門像の長きトルソー春愁 ユリ ふみを
段葛の花の御練りのただなかに 宏枝 ふみを○ 登美子○ のぶ子
虚子忌句会世のホトトギス一堂に けんじ ふみを 貞雄 雅生
人の波背に光陰桜散る 啓花 ふみを
縞蛇のはにかみ穴を出できれず 美智子 けんじ
桜一樹ズームアップの川喜多邸 雅生 けんじ
振り向けば千手観音紅枝垂桜 鷹乃 けんじ
辞してなお花の余韻に抱かれん ユリ 貞雄 寿夫
毘沙門の声の確かや桜狩 鷹乃 貞雄
祓いたまえ清めたまえと桜狩 鷹乃 貞雄
一枝ごと目に置く余裕花八分 雅生 貞雄
豆大福三つに分けて虚子忌日 エリカ 貞雄
花片を押すさざなみも花びらに ふみを 貞雄○ 尚子

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