日時 : 平成16年6月12日(土) |
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作 品 | 作 者 | 選 者 |
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夏鶯逗子八景を囃しけり | 舩山東子 | ふみを けんじ まさし ○鷹乃 のぶ子 |
時鳥姿のなくて尊かり | 鈴木直枝 | 美智子 双葉 |
荒南風やなんじゃもんじゃが闇増やす | 後藤那生 | 美智子 ふみを ○けんじ ○貞雄 東子 たか |
兄事する一樹を華に忍冬 | 田中貞雄 | ○美智子 鷹乃 双葉 |
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一花見え二花見え泰山木の花 | 後藤那生 | 美智子 けんじ まさし のぶ子 雅生 |
古刹参道たこ根と巌の梅雨湿り | 田中貞雄 | よしき |
山かけて声を鏤め夏うぐいす | 田中一美 | 美智子 東子 直枝 |
梅雨蝶の谷戸を縫い継ぎ紛れけり | あかさか鷹乃 | 美智子 双葉 |
森の思惟わが思惟となし南風(みなみ)吹く | 石川曲水 | ふみを |
竹風鈴は和音の調べ薫風裡 | 遠藤けんじ | ○まさし 快泉 なつ |
神武寺の鐘のうるみし梅雨晴間 | 菅野雅生 | |
水踏んで歩いてをりぬ岩たばこ | 石川曲水 | ○ふみを ○けんじ ○まさし ○鷹乃 那生 |
岩たばこ秘仏あかりの残りける | 鈴木直枝 | 美智子 鷹乃 貞雄 弘香 なつ |
虎尾草の尾の揺れサワサワ池濁る | 新江たか | |
岩煙草雨の名残りへ花散らす | 新江たか | 貞雄 |
老鶯の女人禁制鳴き募る | 中田のぶ子 | 美智子 ○東子 宏枝 政子 |
神武寺の晩鐘はるか青あらし | 塚本政子 | ○曲水 |
木洩れ日や苔の花着る供養塔 | 川上久美 | ○美智子 ○けんじ ○宏枝 たか |
青歯朶の原始林めく杉の底 | 佐藤弘香 | のぶ子 双葉 政子 |
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寺の闇不意に明るき白紫陽花 | 佐々木なつ | 美智子 貞雄 弘香 |
空よりも薄き色なり七変化 | 石田快泉 | まさし |
枝折戸の一日(ひとひ)開かず京鹿の子 | 山田耕路 | 美智子 けんじ 曲水 雅生 しげ子 |
時鳥のこゑ糸引くや影ひくや | 中島宏枝 | 美智子 直枝 |
一輪は夫のため観む岩たばこ | 中島宏枝 | 曲水 まさし○快泉○双葉 一美○久美 雅生 花梨 |
虎尾草の狐来るかと並び立ち | あかさか鷹乃 | ○ふみを ○まさし のぶ子 貞雄 たか |
散りて尚色失なわず岩たばこ | 川上久美 | 曲水 花梨 |
どくだみのそこここに白新しき | 塚本政子 | 美智子 けんじ 快泉 のぶ子 那生 |
炎天へすつくとなんじゃもんじゃの木 | 遠藤けんじ | ふみを 一美 |
星屑を零してをりぬ岩煙草 | 後藤那生 | 曲水 ○花梨 |
四脚門葺き終るまで梅雨晴れよ | 田中貞雄 | けんじ のぶ子 ○なつ |
百選の森に息づく梅雨の蝶 | 上野花梨 | 美智子 宏枝 直枝 |
切岸の洩れ日や透ける岩たばこ | 中田のぶ子 | ふみを 久美 ○政子 しげ子 |
禁制の碑を埋め尽くせ夏落葉 | 中田のぶ子 | 那生 |
山門の屋根に陽の斑や時鳥 | 新江たか | |
螢袋のなかにもどりてひっそりと | 上野花梨 | ふみを |
老鶯と若ほととぎす二重唱 | 星野双葉 | 快泉 |
ほととぎす寺大らかな鱗葺 | 佐藤弘香 | まさし ○のぶ子 ○貞雄 |
べからずと言はれて触るる岩たばこ | 大西よしき | 花梨 |
時鳥ひと声ありて去りにけり | 遠藤けんじ | ○曲水 |
梢吹く風にのり来し時鳥 | 福島しげ子 | なつ |
木洩日を柄となしたる薬師門 | 佐々木なつ | ふみを 曲水 |
雨雲捌く天辺の泰山木 | 田中貞雄 | 美智子 けんじ まさし |
青葉してなんじゃもんじゃと呼ぶ不思議 | 福島しげ子 | ふみを けんじ 貞雄 政子 ○雅生 |
香水の移り香もなき別れかな | 石田快泉 | |
涼風や気配り東司のインテリヤ | 田中一美 | けんじ よしき しげ子 |
逗子八景睥睨の鐘滴りぬ | 大西よしき | 貞雄 直枝 |
岩煙草風をみどりに切通し | 遠藤けんじ | ○曲水 |
木霊聞くなんじゃもんじゃの木下闇 | 田中一美 | 曲水 ○直枝 たか |
梅雨晴間花をりをりの逗子にをり | 大西よしき | 快泉 |
重力に尻尾噛まれし糸とんぼ | 浅見まさし | ふみを 東子 |
水兵の白服律々し横須賀線 | 田中一美 | 曲水 雅生 |
緑陰や秘仏まします堂の闇 | 遠藤けんじ | |
桑の実の滲みし指を分ち合ふ | 菅野雅生 | ふみを 曲水 那生 なつ |
六地蔵滴りを聞くばかりなり | 上野花梨 | 鷹乃 貞雄 |
杉は杉空木は空木苔衣 | 星野双葉 | のぶ子 |
晴をんな晴男たり青葉光 | 舩山東子 | ○のぶ子 しげ子 |
山門の新樹の匂ふ昨夜の雨 | 中田のぶ子 |
作 品 | 作 者 | 選 者 |
滴りに袋濡らして六地蔵 | 福島しげ子 | 快泉 |
女人禁制道狭めたる夏落葉 | 川上久美 | まさし 快泉 のぶ子 一美 ○たか |
雨上り働く蟻を踏まずおく | 舩山東子 | 曲水 快泉 のぶ子 弘香 よしき |
うぐいすの声明なるや梅雨の寺 | 鈴木直枝 | 鷹乃 久美 |
薬師如来青葉明りも目見得ざる | 山田耕路 | ○のぶ子 |
人寄せぬ寺の岩門岩たばこ | 上野花梨 | 曲水 |
滴りの音のゆく末羊歯葉先 | 石川曲水 | まさし 鷹乃 |
遠見して泰山木のこだまかな | 中島宏枝 | ○ふみを けんじ 快泉 のぶ子 政子 |
山深く神武の里の梅雨晴間 | 村松 幹 | ○快泉 |
老鶯の頭上に来たり挨拶句 | 星野双葉 | 貞雄 |
滴りの窪の愁思や六地蔵 | 佐藤弘香 | 宏枝 |
神武寺の晩鐘抜ける若葉風 | 中田のぶ子 | 快泉 |
樹木医のごとくホルトノキ矯めつ | 石川曲水 | まさし 那生 双葉 |
石に腰青葉浄土に一人居て | 山田耕路 | 曲水 鷹乃 久美 |
岩煙草花びら拾ふ身近さに | 菅野雅生 | 快泉 花梨 |
へばりつくとはしがみつくこと岩たばこ | 浅見まさし | けんじ ○よしき |
岩たばこぽっと火点す屏風岩 | 佐藤弘香 | まさし |
何求め声を限りの時鳥 | 川上久美 | 快泉 |
山門の黙くぐり抜け梅雨の蝶 | 鈴木直枝 | 鷹乃 |
六柱の門新緑に耐え凹む | 浅見まさし | 貞雄 |
降り止みの岩滴りや六地蔵 | 田中一美 | ○鷹乃 |
六月の風身の内を透かしけり | 舩山東子 | 貞雄 |
晩鐘や蛍袋が風はらむ | 後藤那生 | 快泉 鷹乃 東子 |
神武寺の山門高し夏来る | 石田快泉 | |
紫陽花は夕べの雨の虹の色 | 佐々木なつ | まさし |
山門の万緑の中古史のなか | 菅野雅生 | のぶ子 宏枝 |
万緑がごつんと落ちて池凹む | 浅見まさし | 鷹乃 貞雄 ○一美 |
岩垣を這ひて可憐や岩煙草 | 山田耕路 | ○快泉 |
六地蔵頭陀に五月雨のしづくして | 中島宏枝 | よしき ○しげ子 |
降りやみて空の明るし杜若 | 石川曲水 | ○美智子 のぶ子 |
樹下静心夏鶯また杜韻 | あかさか鷹乃 | ○美智子 けんじ まさし |
山上に若葉光らせ六月の風 | あかさか鷹乃 | 曲水 |
桑の実を食めば遠くに母の膝 | 後藤那生 | ふみを 一美 |
岩たばこ散つて建て付け崩(く)ゆやぐら | 田中貞雄 | ふみを |
鶯の声引き絞る釣鐘草 | 鈴木直枝 | 弘香 |
螢袋見しより参道山気急 | 新江たか | けんじ 久美 ○弘香 |
夏草やのびのびとあり薬師堂 | 上野花梨 | 鷹乃 |