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 日時  : 平成16年6月12日(土)
 吟行先 : 逗子神武寺周辺
 参加者 : 25人

 次回 平成16年7月吟行予告
 集合  : 7月10日(土)午前11時
        JR大船駅改札口
 吟行先:  散在が池(鎌倉湖)周辺
 句会場: 若宮大路ビル(0467-22-1496)6)

作      品 作 者 選     者
夏鶯逗子八景を囃しけり 舩山東子 ふみを けんじ まさし ○鷹乃 のぶ子 
時鳥姿のなくて尊かり 鈴木直枝 美智子 双葉 
荒南風やなんじゃもんじゃが闇増やす 後藤那生 美智子 ふみを ○けんじ ○貞雄 東子 たか 
兄事する一樹を華に忍冬 田中貞雄 ○美智子 鷹乃 双葉 
一花見え二花見え泰山木の花 後藤那生 美智子 けんじ まさし のぶ子 雅生 
古刹参道たこ根と巌の梅雨湿り 田中貞雄 よしき 
山かけて声を鏤め夏うぐいす 田中一美 美智子 東子 直枝 
梅雨蝶の谷戸を縫い継ぎ紛れけり あかさか鷹乃 美智子 双葉 
森の思惟わが思惟となし南風(みなみ)吹く 石川曲水 ふみを  
竹風鈴は和音の調べ薫風裡 遠藤けんじ ○まさし 快泉 なつ 
神武寺の鐘のうるみし梅雨晴間 菅野雅生  
水踏んで歩いてをりぬ岩たばこ 石川曲水 ○ふみを ○けんじ ○まさし ○鷹乃 那生 
岩たばこ秘仏あかりの残りける 鈴木直枝 美智子 鷹乃 貞雄 弘香 なつ 
虎尾草の尾の揺れサワサワ池濁る 新江たか  
岩煙草雨の名残りへ花散らす 新江たか 貞雄 
老鶯の女人禁制鳴き募る 中田のぶ子 美智子 ○東子 宏枝 政子 
神武寺の晩鐘はるか青あらし 塚本政子 ○曲水 
木洩れ日や苔の花着る供養塔 川上久美 ○美智子 ○けんじ ○宏枝 たか 
青歯朶の原始林めく杉の底 佐藤弘香 のぶ子 双葉 政子 
寺の闇不意に明るき白紫陽花 佐々木なつ 美智子 貞雄 弘香 
空よりも薄き色なり七変化 石田快泉 まさし 
枝折戸の一日(ひとひ)開かず京鹿の子 山田耕路 美智子 けんじ 曲水 雅生 しげ子 
時鳥のこゑ糸引くや影ひくや 中島宏枝 美智子 直枝 
一輪は夫のため観む岩たばこ 中島宏枝 曲水 まさし○快泉○双葉 一美○久美 雅生 花梨 
虎尾草の狐来るかと並び立ち あかさか鷹乃 ○ふみを ○まさし のぶ子 貞雄 たか 
散りて尚色失なわず岩たばこ 川上久美 曲水 花梨 
どくだみのそこここに白新しき 塚本政子 美智子 けんじ 快泉 のぶ子 那生 
炎天へすつくとなんじゃもんじゃの木 遠藤けんじ ふみを 一美 
星屑を零してをりぬ岩煙草 後藤那生 曲水 ○花梨 
四脚門葺き終るまで梅雨晴れよ 田中貞雄 けんじ のぶ子 ○なつ 
百選の森に息づく梅雨の蝶 上野花梨 美智子 宏枝 直枝 
切岸の洩れ日や透ける岩たばこ 中田のぶ子 ふみを 久美 ○政子 しげ子 
禁制の碑を埋め尽くせ夏落葉 中田のぶ子 那生 
山門の屋根に陽の斑や時鳥 新江たか  
螢袋のなかにもどりてひっそりと 上野花梨 ふみを 
老鶯と若ほととぎす二重唱 星野双葉 快泉 
ほととぎす寺大らかな鱗葺 佐藤弘香 まさし ○のぶ子 ○貞雄 
べからずと言はれて触るる岩たばこ 大西よしき 花梨 
時鳥ひと声ありて去りにけり 遠藤けんじ ○曲水 
梢吹く風にのり来し時鳥 福島しげ子 なつ 
木洩日を柄となしたる薬師門 佐々木なつ ふみを 曲水 
雨雲捌く天辺の泰山木 田中貞雄 美智子 けんじ まさし 
青葉してなんじゃもんじゃと呼ぶ不思議 福島しげ子 ふみを けんじ 貞雄 政子 ○雅生 
香水の移り香もなき別れかな 石田快泉  
涼風や気配り東司のインテリヤ 田中一美 けんじ よしき しげ子 
逗子八景睥睨の鐘滴りぬ 大西よしき 貞雄 直枝 
岩煙草風をみどりに切通し 遠藤けんじ ○曲水 
木霊聞くなんじゃもんじゃの木下闇 田中一美 曲水 ○直枝 たか 
梅雨晴間花をりをりの逗子にをり 大西よしき 快泉 
重力に尻尾噛まれし糸とんぼ 浅見まさし ふみを 東子 
水兵の白服律々し横須賀線 田中一美 曲水 雅生 
緑陰や秘仏まします堂の闇 遠藤けんじ  
桑の実の滲みし指を分ち合ふ 菅野雅生 ふみを 曲水 那生 なつ 
六地蔵滴りを聞くばかりなり 上野花梨 鷹乃 貞雄 
杉は杉空木は空木苔衣 星野双葉 のぶ子 
晴をんな晴男たり青葉光 舩山東子 ○のぶ子 しげ子 
山門の新樹の匂ふ昨夜の雨 中田のぶ子  

作      品 作 者 選     者
滴りに袋濡らして六地蔵 福島しげ子 快泉 
女人禁制道狭めたる夏落葉 川上久美 まさし 快泉 のぶ子 一美 ○たか 
雨上り働く蟻を踏まずおく 舩山東子 曲水 快泉 のぶ子 弘香 よしき 
うぐいすの声明なるや梅雨の寺 鈴木直枝 鷹乃 久美 
薬師如来青葉明りも目見得ざる 山田耕路 ○のぶ子 
人寄せぬ寺の岩門岩たばこ 上野花梨 曲水 
滴りの音のゆく末羊歯葉先 石川曲水 まさし 鷹乃 
遠見して泰山木のこだまかな 中島宏枝 ○ふみを けんじ 快泉 のぶ子 政子 
山深く神武の里の梅雨晴間 村松 幹 ○快泉 
老鶯の頭上に来たり挨拶句 星野双葉 貞雄 
滴りの窪の愁思や六地蔵 佐藤弘香 宏枝 
神武寺の晩鐘抜ける若葉風 中田のぶ子 快泉 
樹木医のごとくホルトノキ矯めつ 石川曲水 まさし 那生 双葉 
石に腰青葉浄土に一人居て 山田耕路 曲水 鷹乃 久美 
岩煙草花びら拾ふ身近さに 菅野雅生 快泉 花梨 
へばりつくとはしがみつくこと岩たばこ 浅見まさし けんじ ○よしき 
岩たばこぽっと火点す屏風岩 佐藤弘香 まさし 
何求め声を限りの時鳥 川上久美 快泉 
山門の黙くぐり抜け梅雨の蝶 鈴木直枝 鷹乃 
六柱の門新緑に耐え凹む 浅見まさし 貞雄 
降り止みの岩滴りや六地蔵 田中一美 ○鷹乃 
六月の風身の内を透かしけり 舩山東子 貞雄 
晩鐘や蛍袋が風はらむ 後藤那生 快泉 鷹乃 東子 
神武寺の山門高し夏来る 石田快泉  
紫陽花は夕べの雨の虹の色 佐々木なつ まさし 
山門の万緑の中古史のなか 菅野雅生 のぶ子 宏枝 
万緑がごつんと落ちて池凹む 浅見まさし 鷹乃 貞雄 ○一美 
岩垣を這ひて可憐や岩煙草 山田耕路 ○快泉 
六地蔵頭陀に五月雨のしづくして 中島宏枝 よしき ○しげ子 
降りやみて空の明るし杜若 石川曲水 ○美智子 のぶ子 
樹下静心夏鶯また杜韻 あかさか鷹乃 ○美智子 けんじ まさし 
山上に若葉光らせ六月の風 あかさか鷹乃 曲水 
桑の実を食めば遠くに母の膝 後藤那生 ふみを 一美 
岩たばこ散つて建て付け崩(く)ゆやぐら 田中貞雄 ふみを  
鶯の声引き絞る釣鐘草 鈴木直枝 弘香 
螢袋見しより参道山気急 新江たか けんじ 久美 ○弘香 
夏草やのびのびとあり薬師堂 上野花梨 鷹乃